こんにちは!
りか吉(@Rikakichi_house)です!
私は、一条工務店のような高断熱仕様の家を建てることのメリットとして
エアコンの効率が良くなることをご紹介していますが、
実際に、高断熱な住宅だとどのくらいのエアコンのパワーが必要なのでしょうか。
カタログ通りの畳数だと過大な能力になってしまうので、
購入費用で高くついてしまうこともあります。
そこで、今回は高断熱住宅のエアコン選びについて調べてみました。
この記事は、一条工務店「i-smart」や最近の高断熱住宅でエアコンを購入される方に向けて書いていきます。
エアコンカタログの畳数は、かなり昔の基準
よくエアコンのカタログなどで、木造〇畳、鉄骨〇畳などの表記を見かけますが、
調べてみると、1964年に制定された基準なのだそうです。
ちなみに、この頃のQ値は、断熱材が無いこともあり「20」だったそうです。
以上のことから、カタログ通りの能力のエアコンでは、無駄に高性能
なのだということがお分かりいただけましたでしょうか。
最適なエアコンの選び方
今回は、一条工務店「i-smart」のQ値「0.51」を使って、
最適的なエアコンの能力を計算してみたいと思います。
エアコンの必要な能力は下記の計算式で算出できます。
ちなみに、冷房の場合ですと外からの熱の影響で算出が困難です。
一条工務店「i-smart」では、全館床暖房なのでエアコン暖房は不要ですが、
今回は、暖房の出力のみで大体のエアコン購入の目安にしてみてくださいね。
それでは、設定温度25℃で外気温0℃で計算してみました。
延べ床面積は、6帖、10帖、25帖と35坪のお家全体をまかなうために
必要な出力をそれぞれ計算してみました。
以下の表のような結果になりました。
一条工務店「i-smart」のQ値「0.51」で計算 | ||
---|---|---|
部屋の広さ | ㎡ | 必要な出力(kW) |
6帖 | 9.9 | 0.13 |
10帖 | 18.2 | 0.23 |
25帖 | 41.3 | 0.53 |
35坪 | 115.7 | 1.48 |
ちなみに、エアコンカタログ上では2.2kWの出力のもので6帖が目安となっています。
計算上ですが、一条工務店「i-smart」で2.2kWのエアコンですと、
約172㎡となり、52坪(106帖)がまかなえることになります。
さすがに、6畳用のエアコンで52坪をまかなおうとすると、
単純に風が届かなかったり、設定温度になるまでの時間が長くなったりして
使い物にはならないとは思いますので、この情報を鵜呑みにし過ぎないようにしてくださいね。
ちなみに、一条工務店「i-smart」では、標準でエアコンが1台付いてきます。
このエアコンの能力は、冷房「4.0kW」暖房「6.0kW」ですので、
これ一台で十分な性能となっています。
不安であれば、サーキュレーターなどでエアコンの風をフロア全体に送ることで
追加購入のエアコン台数を減らす検討をしてみては、いかがでしょうか?
一般的なハウスメーカーの場合
一般的な大手ハウスメーカーでのQ値「2.00」でも計算してみました。
こちらでも、エアコンのカタログ通りではもったいないくらいの高性能になってしまうので、
一条工務店に限らず、新築された方はQ値でエアコンを選んだ方が費用の削減になりますね。
一般的な大手HMのQ値「2.00」で計算 | ||
---|---|---|
部屋の広さ | ㎡ | 必要な出力(kW) |
6帖 | 9.9 | 0.50 |
10帖 | 18.2 | 0.91 |
25帖 | 41.3 | 2.07 |
35坪 | 115.7 | 5.79 |
まとめ
今回は、Q値でのエアコン出力の計算(暖房)をやってみましたが、
一条工務店の高断熱性能があれば、最小出力のエアコンで十分そうですね。
また、エアコンの台数を減らしてみたりと、
入居時の最初の費用を削減してみてはいかがでしょうか。
最後までありがとうございました。
それでは、また次回。